ヘルパーステーションにじの郷たにやま
訪問介護は利用者様のご自宅に伺ってお手伝いするサービスです。
内容は大きく2つに分かれ、買い物やお食事の準備、ご自宅の掃除、衣類などの洗濯といった生活援助、お風呂や排泄の介助や食事の介助と言った身体介助になります。
身体介助は専門の研修を受けた者(以下ヘルパー)が行い専門的な知識が必要なことはイメージしやすいですが、生活援助について「ヘルパーと家政婦ではどうちがうの?」という質問がたびたび聞かれます。
そこでお食事に目を向けてにじの郷のヘルパーの関わり方をご紹介いたします。
さよ子様(仮名)は、体調が悪くベッドで寝ていることが多い方です。サービス開始当初は、ヘルパーが食べたいものを聞いて食事を準備し、できたときやっとの思いで体を起こし召し上がっていました。ヘルパーは、訪問するたびにベッド端に座ってもらい、飽きさせぬよう世間話をしながら食事の準備をしました。ヘルパーの目的は会話を楽しみにしてもらうこともありました。しかし、1番の目的は少しでも体力を戻してもらうために座っている時間を作ることでした。徐々に体力もついてきて半年後にはヘルパーのそばで柱につかまりながらですが調理の時間は立っていられるようになりました。「「砂糖は、そうそう、それくらい。」と一緒に調理を楽しむことができるようになって食欲も増してきました。「もっともっと元気になりたい。やめていた園芸もできるようになるかも」と生活に楽しみを持てるようになりました。
最初はさよ子様にとってご飯を作ってもらうためのヘルパーだったかもしれませんが、私達はさよ子様がおいしい食事を食べることに加えて自分で出来ることは何か、半年後、お元気になるにはどんなサービスが必要かを考えて提供するという自立支援を大切にしています。